2009年6月14日日曜日

Y氏のこと

お店の新築で世話になったY氏、
(世田谷の建築設計事務所の方)
赤ん坊顔なのに、(と言ってもオジより年上)
「このオヤジ、結構な場数を踏んどるな」
って思わせる風貌と、(威圧感)
「おいっ、どーやればそんな身体になるの?」
って感じのTank(タンク)系の肉体をしていた。(迫力満点)

初顔合わせのとき、 
笑顔なのにぜんぜん目が笑っていなかったっけ。
建築関係なんて海千山千の魑魅魍魎の跋扈する世界、
不動産や建築の契約を担当していたわけで、
当然と言えば当然のことですが。

紆余曲折あったが、おかげさまで新店舗となり無事契約完了。

その後もひょっこり店に現れては、
「今世田谷で評判のパン屋なんですよ」
なんて持ってきてくれたり、(ほんのちょびっと)
数年して彼が会社から独立した後も、
お中元でオジの製品を使ってくれていた。(感謝)

ここ暫くご無沙汰だったが、
一昨日設計を担当してくれたS君が寄ってくれ、
Y氏が亡くなられたことを教えてくれた。
ましてや自殺で人生を終わらせていたのには、
我がカミさんもオジも、ただただ絶句してしまった。

(な、なんで?殺したって死ぬ奴じゃなかったのに)

以前「世界で一番美味い鮨をご馳走してあげる」って誘ったとき、
嬉しそうに鮨をつまみながら、ゲップが出るほど語ってくれたっけ。
    (人生の裏話まで)
照れると口角をいっぱい広げ、ガキ大将のような笑顔だったY氏。
そんなこととは露知らず、今あの笑顔が思いだされてしまう。

   (切ないですな)

     

2 件のコメント:

同級生 さんのコメント...

私もつい最近知人を自殺でなくしました。
毒舌で、お腹に溜めずなんでも言いたい放題に見えましたが、うつ病だったとか。
ほんと切ないです。

なごり雪 さんのコメント...

同級生さま

ありゃ、お久しぶりです。

ん~、
この頃、人生を生き抜く難しさを痛感します。

あの日東銀座の交差点で、
「また鮨食おう!」と約束して別れました。
大きな身体で短い手足、
その短い手を振りながら雑踏に消えた奴。

(やっぱ、切ないですなぁ)

同い年の娘を持つ者同士でした。