2010年5月7日金曜日

三上 亮

親しい料理店なら、
オジは酒器を持ち込ませてもらいます。
「この徳利でお願い」「猪口は持ってきたよ」

現代陶芸の個展や骨董店で皿を入手した帰りには、
馴染みの鮨屋に寄ってみる。
「ねぇ、今日はこれに刺身盛ってくれる」

当然和食系なら器好きの店主も多いので、
ときに喧々諤々楽しいけれど厄介なことにも。

人それぞれ、器に対する世界観は違いますからね。
(でもレベルはあるんだぜ)

一時、現代陶芸関係の編集者と親交があり、
オジもよく陶芸家と接する時期があったんじゃ。
関わってみて分かったことに、
第一印象が悪い陶芸家の方が、
癪に障るが面白い作品を作ってたんだな。
(まぁ数度会えば印象は変わるけど)

   

この梅花皿のお方も、出会いは「このヤロ~(怒)」でしたね。(笑)
なのに器は最高に素っ晴らしかった。(ジレンマ)

   

一見雑な作りのようだが、
その融通無碍さは無比であり、
こんな無骨に見えて、料理にはキチっと寄り添うんじゃな。

オジら世代の陶芸家じゃ、だんとつ一番人気なんですぜ。

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