2021年11月7日日曜日

Kuro tomesode

まだ霜月ですが、京都に松飾り『根曳き松』の注文もしたし、少しづつ正月の準備も始めてます。師走は忙しくなってしまいますからね、今のうちに。
二年前に父が亡くなったり、なにしろ世間様同様コロナ禍で環境が大激変したここ数年でしたからね。来年の正月こそは、少しは穏やかに過ごせることを願いつつ正月準備を進めます。



今日は休日、久しぶりに吉祥文様の漆皿と茶托を引っ張り出して拭く。どちらもちょっと古い輪島漆器で、黒漆に沈金や蒔絵で松葉や松笠が。どーよ、家庭用には文様もこれぐらいが丁度好いんでないの。厳寒にも常緑を保つ松(常盤木)は生命力の象徴であり、また千年の齢を保つ吉祥樹でもありますからね。それに正月は黒できめる。
ただねぇ、難しいのがこの茶托に乗せる煎茶茶碗でして、土モノは似合わないワケではないけど選択技がすんごく狭い。磁器だって色付きはダメでしょう。
んで、やっと見っけ。見た感じはキリっと江戸趣味なんだけど、こんなシンプルな京焼でお見立てを。
イメージは、幸田 文の『流れる』から柳橋芸者の黒留袖。



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